公開日:2024.01.26
最終更新日: 2024.04.04
眼瞼下垂の手術前後の変化は
どのくらいありますか?
手術前後の変化はどのくらいありますか?
見た目の左右差を感じる要因として一番大切なのは二重の幅の違いです。そして、二重の幅に影響を及ぼす要因としては以下の4つがあります。
二重の幅に影響を及ぼす要因について
眉毛の高さ
目の上のくぼみ
余分な皮膚の量
まぶたの見開き具合
これらが術前後でどのように変化するのかにより、術後の二重の幅が変わってきます。
眼瞼下垂手術の治療症例①
術前はおでこに力を入れることで眼を開けようと頑張っていました。
①眉毛の高さ、②眼の上のくぼみ、④まぶたの見開き具合の左右差があり、二重の幅に左右差があります。
眼の印象の左右差が目立ちます。術後は①眉毛の高さが揃い、おでこの皺も薄くなっています。
また、②眼の上のくぼみは改善し、④まぶたの見開きも左右で揃っています。それに伴い二重の幅も左右で揃うことで眼の印象の左右差は解消されました。
眼瞼下垂手術の治療症例②
この方も同様におでこに力を入れることで眼を開けようと頑張っていました。その癖が手術しても治っていず、右眼は眉毛の高さもおでこの皺もほとんど変わっていません。
眼瞼下垂手術の治療症例③
この方も術前はおでこに力を入れることで眼を開けようと頑張っていました。
術後に眉毛の高さが下がりおでこの皺もかなり改善しました。
しかし、このように眉毛がさがることで皮膚のあまりが多くなってしまうことがあります。
このように左右同じように手術をしていてもそれぞれの要因がどの程度、変化するかには個人差があり手術をしてみないとわからない部分もあります。
自費診療の場合には術後にボトックスやヒアルロン酸、再手術などを組み合わせることで、この眼の印象の左右差の改善をしていきます。症例③のように術後に皮膚が被り、瞼が開けにくいなどの自覚症状がある場合には保険診療の場合でも手術は可能です。
眼瞼下垂かどうかセルフチェックしてみましょう
眼瞼下垂の原因としては、先天性眼瞼下垂、加齢、コンタクトレンズ使用、花粉症やアトピー性皮膚炎などでまぶたを強く擦ることの多い場合、眼科手術後などがあります。セルフチェックの方法としては、鏡を見ながらまばたきをして、「黒目がまぶたで隠れていないか」「おでこのしわがないか」、「眼を開けたときに眉毛が上がっていないか」を確認してみてください。
「眼瞼下垂」について関連記事はこちら
詳しくみる
公開日:2021.11.02
最終更新日: 2024.04.20
眼瞼下垂手術
眼瞼下垂が起きる原因には大きく2種類あり、「皮膚のたるみによる眼瞼下垂」と「筋肉の弱りによる眼瞼下垂」です。重要なポイントはそれぞれの原因に応じた手術を行うことです。
当院の眼瞼下垂の治療について
眼瞼下垂のデザインは自然・ナチュラルを目指しています
僕はもともと眼科医です。眼科医になってから眼形成を学び、世界最高の水準にまで高めてきました。当院所属ドクターもほとんどはもともと眼科医です。
美容外科では「出来るだけ目をパッチリさせる」ことが正義ですが、僕ら眼科医の目標は「出来るだけ自然で機能的なまぶたを作る」ことが正義です。それは形状だけでなく、自然なまばたきが出来なければ、目が傷ついてしまうこともあるからです。この世に授かった形状や機能を妨げることなく、デザインすることを心掛けています。
眼瞼下垂の症状
こんな症状があったらたれマブタ(眼瞼下垂)かもしれません。
上まぶたが垂れてきて目を覆うようになってしまった状態を眼瞼下垂(たれマブタ)と言います。この状態になると、下記のような症状が出現します。
目が重い
二重の幅が広くなってきた
ハードコンタクトを使っている(いた)
肩こり、頭痛がひどい
眠そうだと言われる
目が細い
目つきが悪いと言われる
おでこのシワが目立つ
眼瞼下垂の手術を他院で受けたが、納得した仕上がりではなかった方へ
当院には、他院で治らない治せないと言われた方々がたくさんいらっしゃるのですが、他院で眼瞼下垂手術を行い、思いどおりの結果にならなかった方も数多く来院されます。
他院で修正することが難しいと判断された方でも、今まで来院されたほとんどの方が治療が可能ですので、まずは一度ご相談いただけたらと思います。
眼瞼下垂の修正手術をみる
眼瞼下垂の2つの原因
皮膚のたるみによる眼瞼下垂
たれマブタ(眼瞼下垂)の原因は、大きく分けて2つの種類があります。まず最初に皮膚のたるみによるものが挙げられます。これは、年齢とともに徐々に皮膚が伸び、たるんでしまったものです。
もともと一重まぶたであった方に起こりやすく、おでこに深いシワが目立ち目の形が八の字になってイラストのような表情になります。これを皮膚のたれマブタと言います。
筋肉の弱りによる眼瞼下垂
一方で、まぶたを上げる筋肉が弱くなってしまうタイプのたれマブタ(眼瞼下垂)もあります。年齢とともに筋肉が伸びてしまい、それを補おうと眉毛が上がってしまいます。
ハードコンタクトレンズを装用している方、過去に装用していた方がなりやすいです。これを筋肉のたれマブタと言います。
眼瞼下垂の治療
治療はそれぞれの原因に応じた手術を行うことです。
皮膚のたれマブタ(眼瞼下垂)の場合
皮膚のたれマブタの場合には、垂れてしまった皮膚をまつ毛の上で切除し、それ以上下がって来ないように二重まぶたを作成します。場合によって脂肪の切除も行います。もともと二重まぶたであった方の場合には、眉のすぐ下を切開する眉毛下皮膚切除を行う場合もあります。重度の場合には、その両方が必要になることもあります。
筋肉のたれマブタ(眼瞼下垂)の場合
筋肉のたれマブタの場合には、伸びてしまった筋肉をまぶたが機能的に上がるような位置に縫い直すことで治療します。同時に皮膚を切除することもあります。軽度の場合には皮膚を切開せず、目のうら側から行うこともあります。
当院が提供する治療の特徴
手術件数が多く、経験が豊富
当グループでは保険と自費含め年間5017件(2023年1月から12月まで:総手術数10,000件以上のうち)の眼瞼下垂手術を手掛けております。この手術件数は国内のみでなく、海外も含めて多いです。
患者さんごとに合わせた美しいデザイン
眼瞼下垂手術は、目の形状を変化するため、その人の人生がかかっている非常に重要な手術です。デザインが適切に行われなかった場合には、人生が変わってしまうこともあるのです。そのため、患者さんに合ったまぶたにするためには、たくさんの「経験」や「技術」が必要になります。
他院での失敗・やり直しにも対応
今までに手術を受けたことが無い方はもちろんのこと、他の医療機関で治らなかった、もしくは失敗してしまった方の修正手術も数多く手がけております。
決して諦めないでください
当院では膨大な手術症例数に基づいた経験や技術を活かし、患者さん個々人のまぶたの状態に合わせた治療を行っています。どうぞ安心してご来院いただけたら幸いです。
お問い合わせはこちら
眼瞼下垂手術の症例
皮膚のたれマブタへの手術
皮膚のたれマブタでは、余った皮膚を取り除くことと、二重まぶたを作ることが目的です。
まぶたの皮膚をまつ毛の上5〜6mm程度の位置で切開し、余っている皮膚を切除します。その後、二重まぶたを作製し皮膚を縫合します。同時に脂肪を切除する場合があります。
この方法のメリットは皮膚を切除し二重まぶたを作り直すことが出来ることです。もともと一重まぶたや奥二重まぶたの方は作り直した方が綺麗に仕上がります。
それから、皮膚の切除には眉毛の下を切開して皮膚を切除する方法もあります(眉毛下皮膚切除)。眼瞼の皮膚が分厚いため、まつ毛の上で切開すると二重まぶたも分厚くなってしまい不自然になることが予測できる方は、眉毛下皮膚切除が望ましいです。
この方法では自分の二重まぶたが露出されるので、皮膚がたるむ10年くらい前のご自身の自然な目の印象になります。眉毛下皮膚切除ではキズが体表にあるため、デザインに加え切開・縫合の技術という基本中の基本の力量が最重要視されます。力量が無ければ、キズが目立ってしまうためです。当院ではキズを目立たないように最大限の注意を払っています。
眉下切開の当院と他院の比較
適切なデザインや縫い方には高い技術力・豊富な経験が求められる
切って縫うだけの単純な術式ですが、デザインや縫い方にコツがあります。 年齢によって徐々にたるみが増えるため、高齢になるほど目の横幅を大きく超えて目じりの皮膚まで切除しないと、逆に術後に目じりのしわが増えたように感じてしまうことがあるのです。
手術直後には腫れがかなり強く出ますが、2週間で8割程度の腫れが引きます。残りの腫れは6か月くらいかけて徐々に引いていきます。
1.目の形状が「ハの字」
術前
皮膚のたれマブタにより目の形状が「ハの字」のようになってしまっている。目つきも暗く見られてしまう。
術後
皮膚のたるみが取れ、二重まぶたになっています。目に光が入るようになったため、目つきが改善したのがわかります。
2.目つきが悪く感じてしまう
術前
若い人にも皮膚のたれマブタは起こります。生まれつきの一重まぶたであると皮膚がたるんで目に被さってしまいます。目つきも悪く感じてしまいます。
術後
黒目が大きく露出するようになり、楽に目を開くことが出来るようになりました。目つきも良くなったのがわかると思います。
3.眉毛が上がり、おでこにシワが出来る
術前
皮膚のたれマブタにより、眉毛が上がり、おでこにシワが出来てしまっています。
術後
皮膚を切除し二重まぶたを作成しました。眉毛が下がり、まぶたの皮膚の面積がかなり減っているのがわかります。おでこのシワが消え、表情が良くなっています。まだ術後2週間ですので少し腫れや赤みが残っています。
4.まぶたが脂肪によって膨れている
術前
皮膚のたれマブタがあり、黒目が小さくなっています。まぶたが脂肪によって膨れています。
術後
まぶたの皮膚と脂肪を切除し、二重まぶたを作成しています。同時に目頭切開(内眥形成術)も行っているため、かなり目が大きくなってスッキリした目つきになっています。
5.まぶたの形状に左右差がある
術前
皮膚のたれマブタがあり、まぶたの形状の左右差が出来ています。
術後
左右均等な二重まぶたを作成すると、きれいな目つきになりました。
6.他院で受けた眼瞼下垂手術(挙筋短縮)の修正手術
術前
他院で眼瞼下垂手術(挙筋短縮)を行ったが、まぶたの重さが取れないとのことで来院しました。黒目は正常に露出していますが、皮膚が余って被ってしまっています。切開線が細かいシワになってまぶたがガタガタになっています。
術後
まぶたの皮膚を適切に切除し、二重まぶたを作成しました。自然な表情になっています。このようにデザインには多くの経験が必要なのです。
眉毛下皮膚切除の症例写真
7.目がすべて影になってしまっている
術前
皮膚のたるみがあり、目じりにかけてほとんど目が影に隠れてしまっている
術後
皮膚のたるみが取れ、目がしっかり開いている。キズはほとんどわからなくなっています。これからさらに綺麗になっていきます。
術前
年齢とともに皮膚がたるんでいるため、中央から目じりにかけてほとんど目が開いていないように見える。
術後
眉毛下で皮膚を切除したため、目を開くことが出来るようになった。3か月目だが傷はほとんど目立ちません。これからさらに綺麗になっていきます。
8.ナチュラルにたるみを無くしたい
術前
皮膚弛緩があり、目じりにかけて皮膚のたるみが出ているのが分かります。まぶたの脂肪もあるので切除の選択肢もありますが、自然な仕上がりを希望され大きく変化することを希望されなかったので眉毛下皮膚切除を選択しました。
術後
目じりにあった皮膚のたるみは取れ、二重幅も広くなっています。眉毛下に出来た傷はほとんどわかりません。これからさらに綺麗になっていきます。
術前
年齢とともに皮膚がたるみ、奥二重のようになっています。
術後
目じりのたるみが取れ、すっきりとした目つきになりました。すでに創部はほとんどわかりません。これからさらに綺麗になっていきます。
9.眉毛が吊り上がっている
術前
皮膚のたるみがあり、自然と眉の外側が上がっています。
術後
皮膚のたるみが取れたことで、眉の位置が本来の場所に変化しています。目の上の皮膚の量が減少していることがわかります。
術前
皮膚のたるみがあり、眉の外側が上がっていることが分かります。
術後
眉は自然な位置に戻りました。皮膚を引き上げているため目じりのシミの位置が変化しています。キズはまだ赤いですが今後数か月かけて徐々に消滞していきます。キズは体質により目立たない場合も目立ちやすい場合もあります。
10.目つきが眠そうと言われる
術前
皮膚のたるみと筋肉のたるみの両方があり、見開きが悪くなっています。眉毛下での皮膚切除と、筋肉の短縮術を行いました。
術後
目はきれいに見開けるようになり、皮膚のたるみも取れています。キズはほとんど目立ちません。
術前
皮膚のたるみと筋肉のたるみの両方があり、見開きが悪くなっています。
術後
目はきれいに見開けるようになり、皮膚のたるみも取れています。キズはほとんど目立ちませんがこれからさらに綺麗になります。
11.皮膚がまるで傘のよう
術前
皮膚のたるみが傘のようになっているため、目がほとんど影に隠れてしまっています。このように分厚いまぶたの場合に眉毛下皮膚切除が良い適応になります。
術後
皮膚のたるみが取れ、目に光が入るようになりました。キズはほとんど目立ちません。
術前
皮膚のたるみが傘のようになっているため、目がほとんど影に隠れてしまっています。
術後
皮膚のたるみが取れ、目に光が入るようになりました。本来あった二重が露出するようになりました。キズはほとんど目立ちません。
筋肉のたれマブタへの手術
腱膜性眼瞼下垂への手術は、伸びてしまった腱を若い時の位置に縫い直すことで改善することが出来ます(挙筋短縮術)。
手術と同時に余分な皮膚の切除や、重さの原因となっている脂肪の切除を行うこともあります。
手術時間は重症度に応じて片側10分から30分程度かかりますが、静脈麻酔による鎮静を使い、痛みや時間を感じないように工夫をしています。
1.筋肉のたるみによりまぶたが開かない
術前
筋肉のたるみによりまぶたが開かない。黒目が小さく、眉毛が上がっているために、おでこのしわが多くなっています。
術後
黒目が大きくなり、眉毛が上がらなくなったため、おでこのしわも無くなっています。(下眼瞼の手術も同時に施行しています)
2.右のたれマブタ(眼瞼下垂)
術前
右のたれマブタ(眼瞼下垂)により、二重幅が非常に広く、眉毛も上がっています。右のみが悪いように見えますが、左も軽度のたれマブタがあるので両側とも同時に手術を行っています。
術後
両側ともたれマブタは改善し、左右差はほぼ解消しました。
3.たれマブタにより黒目が小さい
術前
たれマブタにより黒目が小さく、二重幅が広く、眉毛が上がって、おでこにシワが出来てしまっています。
術後
黒目が大きくなり、眉毛が下がっておでこのシワが減り、二重幅は自然な状態になっています。
4.顔全体にたるみが出ている
術前
筋肉のたれマブタにより黒目が小さくなり、二重の幅が広くなっています。顔全体にたるみが出ているため、年齢よりも老けて見えてしまっています。
術後
たれマブタの手術を行い、その後に顔全体へヒアルロン酸注入を行いました。全体的にハリとツヤが出て、素敵なお顔になりました。このように当院では眼瞼下垂に加えて美容注射も行っています。
5.二重幅が広い
術前
たれマブタ(眼瞼下垂)により黒目が小さくなり、二重幅が広くなっています。
術後
両側の手術後、左右差は消失し、黒目が正常に開いています。
6.左右差の大きいたれマブタ
術前
左右差の大きいたれマブタ。左目のたれマブタが重症であり、二重の幅が左右で大きく異なります。
術後
両側とも同じように手術することで、左右差を軽減することが出来ました。二重の幅も左右でほとんど同じになりました。
治療紹介動画をご紹介
Youtube公式チャンネルで治療動画を公開しています
当院は、皮膚を切らない眼瞼下垂手術(経結膜挙筋短縮術)が可能です。
余剰皮膚の少ない、比較的若い年代のかたにお勧めします。
治療料金の目安
両眼
眼瞼下垂手術
鹿嶋先生 ¥990,000相川先生・土居先生・山名先生・菊地先生 ¥770,000上記以外 ¥330,000
上記の金額はすべて税込表示です。
オペ実施の場合、手術代金から自費診察料を差し引きます。
眼瞼下垂治療の副作用やリスク、注意事項
術中にまぶたの形を確認するため主に局所麻酔で行いますが、小児の場合など状況に応じて全身麻酔で行います。
術前に痛みを感じにくいように鎮静剤を使用することがあります。
局所麻酔で手術をおこなう場合、重い痛みを感じることがあります。痛みが辛いようであれば、麻酔薬の追加や鎮痛剤の投与で対応します。
複数回手術をされている方は痛みが強い傾向にあります。
できるだけ左右差を少なくするように手術を行いますが、完全に左右対称にはなりません。術後に左右差が大きい場合には再度縫合処置をしたり、再手術を行ったりする事があります。
術後徐々に傷痕は目立たなくなりますが傷痕が目立ったり、ケロイドになったりすることがあります。
術後に傷が離解した場合は再度縫合処置が必要です。
感染などで眼窩蜂巣炎になることがあります。
術中鎮静剤を使用した場合血圧低下、除脈、呼吸抑制などが起こることがあります。
眼瞼下垂手術 同意書
眼瞼下垂(挙筋短縮)手術を受けられる患者さん、ご家族のみなさまへ
この説明書は、眼瞼下垂(挙筋短縮)手術について説明したものです。 わからないことがありましたら、担当医にお尋ねください。 治療を受けられる場合は、下記に「同意書PDF」を用意しておりますので、一度目を通していただき署名をお願いいたします。
皮膚のたるみによる眼瞼下垂
筋肉のたるみによる眼瞼下垂
詳しくみる
公開日:2021.11.02
最終更新日: 2024.04.15
他院手術後の
修正手術
他院で行った手術でこれ以上治らないと思われた患者さんであったとしても、当院で何か改善できる場合があります。
他院での失敗を改善できる可能性
年間10,000件以上の治療実績
開院からある程度の時間が経過し徐々に皆さんに知って頂くことが出来てきました。当院に来られる患者さんは、残念ながら他院で治療を受けたが治っていないか、治療を断られた患者さんが多く来られます。
当院は眼形成という目の周りの眼瞼や眼窩を専門にしており、そこだけに特化して年間10,000件以上(眼数・4院合計:2023年1月から12月まで)という数多くの手術を手掛けて参りました。この数は国内でも世界でも比類ない数であると思います。
その経験を活かし、他院で行った手術でこれ以上治らないと思われた患者さんであったとしても、当院で何か改善できる場合があります。
美容外科手術後の修正について
症例一覧
50歳前後の男性
皮膚からの脂肪移動術
A大学病院の美容外科で皮膚からの脂肪移動術(ハムラ法)したものの改善なく有名な美容外科で結膜から脂肪切除、さらに皮膚切開からの脂肪切除、再度結膜からの脂肪切除、と計4回美容外科での手術を施行された方です。
最後にB美容外科で行った手術では瘢痕のためほんのわずかな量の脂肪(小豆大と言われたそうです)しか切除できなかったとのことでした。どうにか改善したいと悩まれて受診しました。
MRI水平断 T1強調
明らかに大きな脂肪の突出があり、下眼瞼も上眼瞼も膨らんでいました。
この症例の場合、表面の脂肪だけが問題なのではなく、その奥の脂肪も問題なのです。
このためバセドウの方の減圧に準じて眼窩深部の脂肪減圧手術を行いました。
今までに数回の手術を繰り返していますので入り口は瘢痕でガチガチでしたが、思った通りその後ろ(眼窩深部)の脂肪は操作されていませんでしたので比較的簡単に切除することが出来ました。
術前後の写真を提示いたします。
術前術後の症例写真
約50歳女性
C病院形成外科で眼瞼下垂手術(挙筋短縮)
手術後眼瞼の形がおかしくなったため、再度C病院形成外科で修正の手術(皮膚切除)をしたが、やはり眼瞼の形が変だとのことで修正希望にて来院。
察すると前医の手術で重瞼がきっちり作成されているのですが、高すぎる位置に重瞼が作成されています。よく美容外科や形成外科で眼瞼下垂の手術を受けた術後で同様の状態になっている方を見かけます。
重瞼の位置は高ければよい、というものでは無いのです。重瞼は適切な位置でないと、その下の皮膚がたるんでしまってこのような状態になります。
黒目の大きさは大きくなったのですが、相対的に皮膚弛緩が強くなってしまっており、さらに重瞼の位置が不自然。当院での手術は不適切な位置の重瞼を含めて追加で皮膚切除、適切な位置に重瞼を作成しました。
術前は見開いたような目つきでしたが、術後には改善しているのが分かると思います。
正面
術前
二重瞼にはなっているものの位置が上過ぎて結局その下の皮膚がたるんでいるため、しっかり開瞼出来ない状態
術後
重瞼の位置を睫毛上5ミリまで下げ追加で皮膚切除、二重瞼を作成した術前の不自然な皮膚弛緩は改善
側面
術前
二重瞼の下の皮膚がたるんでいるためしっかり開瞼出来ない。そのせいで、見開いたような目つきになっている
術後
当初より下方に二重瞼を作成し追加皮膚切除。術前の不自然な皮膚弛緩は消失し見開いたような目つきも改善
約20歳女性
埋没法の手術の修正
1年前に大手D美容外科で埋没法の手術を受けたが、術後に眼瞼の形状が不自然になってしまったので修正希望で来院。この方も症例2と同様に重瞼の位置が高すぎるので重瞼よりも下の皮膚がたるんでしまっています。
もう一つ、問題があります。それは内眼角贅皮という目頭の皮膚が張り出していることです。これは蒙古ひだともいわれるものでアジア人とくに東アジア人に多くみられるものです。
蒙古ひだが張ってしまっているので、いくら上眼瞼を綺麗に仕上げても、下に引っ張られてしまう以上、綺麗な重瞼線にはなりません。
このためこの方には内眥形成術(目頭切開)と上眼瞼の皮膚切除、重瞼作成を行いました。術後、平行型の綺麗な重瞼線が出来て表情も自然になりました。
術前
二重瞼の位置が上過ぎて結局その下の皮膚がたるんでいる蒙古ひだが張っているタイプなのでここを修正しないと自然な二重瞼にならない
術後
皮膚を切除し低い位置で重瞼を作り直し、内眥形成(目頭切開)も行うことで平行型の重瞼が出来た
術前
二重瞼が高すぎるのでそれより下の皮膚が余っている蒙古ひだがあるので、目の大きさが縦横1:1になって不自然
術後
内眥形成と重瞼の作り直しをしたところ、目の大きさの比は縦横1:2くらいの自然な大きさになった
約50歳男性
上眼瞼の凹みが気になる
E大学病院形成外科で眼瞼下垂の手術を行ったところ、上眼瞼の凹みが気になった。
東京のF美容外科で鼡径部の脂肪を上眼瞼に移植する手術を2回受けたところ、今度はまぶたが膨らんでしまったため、切除希望で来院。前回移植された脂肪が前方に突出し不自然な目つきになっていました。
少量の皮膚と移植された脂肪の切除を行ったところ、綺麗で自然なまぶたになっています。
正面
術前
前回移植された脂肪の量が多すぎたため、上眼瞼が膨らんで不自然な顔貌となっている。
術後
皮膚と移植された脂肪の切除、その後二重瞼を作成した。
やや陥凹が目立つが自然な仕上がりになった。
側面
術前
移植された脂肪の量が多すぎたため、上眼瞼(特に内側)が膨らんで不自然な顔貌となっている。
術後
皮膚と移植された脂肪の切除、その後二重瞼を作成した。
やや陥凹が目立つが自然な仕上がりになった。
約80歳女性
左睫毛上皮膚切除の修正
左顔面神経麻痺があるため左眉毛下垂による左視野障害をきたしていたため、前医G眼科にて左睫毛上皮膚切除を受けたがこれ以上の改善は困難とのことで紹介されました。
左眉毛下垂があり眉毛挙上術が望ましい状態でしたが、左上眼瞼皮膚がすでに切除されていたため眉毛挙上を単独で行うことが出来ず、右上眼瞼からの皮膚移植を同時に行っています。
順次、左下眼瞼外反の手術、右のほうれい線へのヒアルロン酸注射も行うことで顔貌の改善を得ることが出来ました。
初診時
初診時 正面
初診時 側面
術前
左眉毛下垂・左下眼瞼外反となっている。
まぶたを閉じることが出来ないため、角膜が混濁してしまっている。
術後
左眉毛下垂・左下眼瞼外反があり、まぶたの裏が露出してしまっている
初診時 閉瞼
こちらは初めて当院へお越しいただいた時の治療前の写真です。
前医で左上まぶたの皮膚切除を受けたため、上まぶたの量が左右で大きく異なる。
治療前後の比較
術後、かなり見た目が改善されました。
左眉毛を上げる手術、右上まぶたから左上まぶたへの皮膚移植、左下まぶたの外反手術を行いました。
また、ほうれい線へのヒアルロン酸注射もしています。
眼瞼下垂手術後の修正手術
ほとんどのケースで対応可能です
他院で眼瞼下垂手術を受けられた方で、よくお聞きするのは、「不自然な仕上がりになり、重瞼の形状がおかしくなった」です。
当院では、他院で修正することが難しいと判断された方でも、今まで来院されたほとんどの方が治療が可能ですので、まずは一度ご相談いただけたらと思います。
眼瞼下垂手術後の修正手術
治療料金の目安
両眼
他院手術後の修正手術
¥638,000
上記の金額はすべて税込表示です。
オペ実施の場合、手術代金から自費診察料を差し引きます。
治療のリスクと発生率
手術により創部が腫れ、内出血が起こります。翌日にはとても腫れます。腫れの消退は最初の2週間で8割程度改善し、完全な消退には約6ヵ月かかります。内出血(アザ)の完全な消退には4週間程度かかります。
まぶたの筋肉を正常に戻すことにより涙の吸収も正常に戻るため、眼の乾燥を感じることが多いです。また、完全に閉じることができなくなることがあります。この場合は点眼や軟膏治療が必要となります。
再発することがあります。
できるだけ左右差を少なくするように手術を行いますが、完全に左右対称にはなりません。術後に左右差が大きい場合には再度縫合処置をしたり、再手術を行ったりする事があります。再縫合・再手術の確率は10%です。保険診療の場合にはその都度費用がかかります。
術後徐々に傷痕は目立たなくなりますが傷痕が目立ったり、ケロイドになったりすることがあります。
半年から1年程度で筋肉が弛緩し、再発することがありますが、その場合には再手術が必要になることもあります。
美容手術後の修正手術は、すべて自費になります。
手術には限界があり 100%理想的な状態になることはありません。(テストで 100点を取り続けることが出来ないのと同様です)
術後に傷が離解した場合は再度縫合処置が必要です。
感染などで眼窩蜂巣炎になることがあります。
術中鎮静剤を使用した場合血圧低下、除脈、呼吸抑制などが起こることがあります。
同意書文面
他院下垂術後の修正手術を受けられる患者さん、ご家族のみなさまへ
この説明書は、他院下垂術後の修正手術について説明したものです。
わからないことがありましたら、担当医にお尋ねください。
治療を受けられる場合は、下記に「同意書PDF」を用意しておりますので、
一度目を通していただき署名をお願いいたします。
同意書文面(PDF)
詳しくみる