公開日:2023.07.27
最終更新日: 2024.04.15
眼窩腫瘍
出来るだけキズの残らない眼窩腫瘍の摘出手術
日本では眼窩腫瘍専門の医療機関は数少ない
眼窩腫瘍を専門としている医療機関は全国でも数少ないです。しかもそのように眼窩腫瘍について有名な医療機関であったとしても、眼窩腫瘍摘出という手術を得意としている医療機関は日本国内にはほとんどありません。ですから、脳外科で「頭を開かない(開頭手術)と摘出できない」などと言われてしまい、手術を躊躇している患者さんが(医師もですが)数多く存在しています。
豊富な治療実績だからこそ、キズの残らない手術が可能
我々は甲状腺眼症に対する眼窩減圧術や眼窩ブローアウト骨折など、日々たくさんの眼窩手術を行っております。その経験を活かし他院で難しいと言われた眼窩腫瘍の摘出手術をたくさん行っております。切開部位は古典的な大きな切開ではなく、出来るだけキズの残らない、腫瘍にダイレクトに到達できる場所を選んで行います。
可能な限り患者さんに負担の少ない、眼球に愛護的な手術を目指しています。お困りの方は是非、一度ご相談ください。
眼窩腫瘍の摘出手術の症例
症例1.他院で断られ続けて来院された70代女性の患者様
他院で手術は出来ないと言われ続け、腫瘍が大きくなってしまった。目が飛び出てしまっているので、眼球ごとでも良いから摘出を希望され来院。
術前の症例写真
右眼の眼球突出があるため、左右で異なる印象になっています。
右眼の重度の眼球突出が見られます。
MRI
眼球より後方に眼球内容と同じくらいの信号強度の腫瘍が存在します。
術後の症例写真
腫瘍摘出後です。長年腫瘍に圧迫されていたため健側よりもすこし凹んでいます。目じり切開のキズはほとんど目立ちません。
右眼の眼球突出が改善しています。
治療前後での比較
実際の手術動画はこちら
筋円錐内眼窩腫瘍摘出術の解説動画オキュロフェイシャルクリニック東京 院長 鹿嶋友敬
※実際の手術の解説動画になりますので、手術映像が苦手な方はご視聴しないようにお願いいたします。
症例2.眼窩腫瘍と診断されたものの、手術不可能と断られ、来院された50代男性の患者様
約50歳男性。3年前に大学病院にて眼窩腫瘍の診断。手術は不可能と言われたが、知人の紹介で当院受診。
術前の症例写真
右眼の眼球突出があり、左眼に比較して目が腫れているように見えます。
左眼と比較すると右眼の眼球突出が顕著です。
術後の症例写真
右眼の眼球突出は改善しています。目じりのキズも目立ちません。
右眼の眼球突出の改善が見られます。
術前のMRI
眼球より後方に腫瘍があり、眼球を押し上げていることが分かります。
術後MRI
腫瘍はきれいに摘出され、眼球は凹んでいます。
実際の手術動画はこちら
筋円錐内眼窩腫瘍摘出術の解説動画オキュロフェイシャルクリニック東京 院長 鹿嶋友敬
※実際の手術の解説動画になりますので、手術映像が苦手な方はご視聴しないようにお願いいたします。
症例3.眼腫瘍専門の医療機関に行くも、不安になり来院された50代女性の患者様
約50歳女性。眼球が上方にずれている。眼腫瘍専門の医療機関に行ったところ「大変な手術になる」と言われ、不安になったためご自身で調べ来院。
術前の症例写真
左眼窩腫瘍により、眼球が圧迫されているため、右眼に比べて小さくなっています。
術前のMRI
眼球下方に出現した眼窩腫瘍により眼球が持ち上げられています。
術後の症例写真
左眼窩腫瘍はきれいに摘出され、左右差はほとんどありません。キズも目立ちません。
治療前後での比較
症例4.涙腺腫瘍が見つかり、眼窩腫瘍の専門家を探して来院された70代男性の患者様
約70歳男性。人間ドックで涙腺腫瘍が見つかり、眼窩腫瘍の専門家を探して来院。
術前の症例写真
涙腺部眼窩腫瘍により眼球が突出し、下に押し下げられてしまっています。
術前の症例写真
左眼に比べて右の眼球が大きく突出しています。
術前MRI
眼球後方の腫瘍により眼球が押し出されてしまっています。
術後の症例写真
右眼球突出は改善しています。軽度の眼瞼下垂を発症しています。
治療前後での比較
術前には眼球突出と眼球が下方に押し下げられていることが治っています。
他院で取れないと言われた眼窩腫瘍について
他院で取れないと言われた眼窩腫瘍 MRI動画
他院では摘出が難しいと言われて、当院で摘出を行った症例のMRI動画になります。
他院で取れないと言われた眼窩腫瘍MRIシリーズ①
他院で取れないと言われた眼窩腫瘍MRIシリーズ②
他院で取れないと言われた眼窩腫瘍MRIシリーズ③
他院で取れないと言われた眼窩腫瘍MRIシリーズ④
他院で取れないと言われた眼窩腫瘍MRIシリーズ⑤
他院で取れないと言われた眼窩腫瘍MRIシリーズ⑥
他院で取れないと言われた眼窩腫瘍MRIシリーズ⑦
他院で取れないと言われた眼窩腫瘍MRIシリーズ⑧
まずはお気軽にご相談ください
当院は国内のどの医療機関よりも術後の痛みや傷跡などの患者負担を出来るだけ少ない手術を心掛けるようにしております。どうぞお気軽にお問い合わせください。
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公開日:2021.11.02
最終更新日: 2024.04.19
眼瞼下垂手術後の
修正手術
当院に来院される患者さんの多くが、他院で眼瞼下垂手術を行い、思いどおりの結果にならなかったという悩みを抱えています。
失敗したまぶたの修正手術
治せるかどうか、正確な診断をします
「先生に任せて無理なら、諦めがつきます。」よく患者さんからそう言われます。
当院には、他院で治らない治せないと言われた方々がたくさんいらっしゃるのですが、他院で眼瞼下垂手術を行い、思いどおりの結果にならなかった方も数多く来院されます。
このページではそのような方々の評価と、どのように治せば良いのかについてご説明いたします。
他院で修正することが難しいと判断された方でも、今まで来院されたほとんどの方が治療が可能ですので、まずは一度ご相談いただけたらと思います。
決定版!”オキュロフェイシャルクリニック東京流”他院手術の修正術!
眼瞼下垂の修正手術 症例紹介
1.重瞼の形状がおかしくなった
他院で眼瞼下垂手術(挙筋短縮)後に重瞼の形状がおかしくなってしまったため、修正希望で来院されました。
術前
筋肉を短縮する手術を行っているが、黒目の露出が不十分でした(原因①)。さらに、切開線と重瞼が離れているため、二重瞼ではなく、三重になってしまっており、いびつな形状となっていました(原因②)。
術後
改めて筋肉を短縮し(解決①)、余剰の皮膚を切除し(解決②)、重瞼を作成しています。三重瞼になっていたが、二つの重瞼の間の皮膚を切除することで重瞼を一つにまとめることがことが出来ました。
2.眼瞼の形状に納得できない
他院で眼瞼下垂手術(皮膚切開法)後に眼瞼の形状に納得できず、修正希望で来院されました。
術前
前医で作成された重瞼が高すぎるため、その下の皮膚が余って弛んでしまっています(原因①)。目頭の皮膚の弛みも不自然な印象を与えています。黒目の露出も不十分で眠そうな印象を受けてしまいます(原因②)。
術後
作成された重瞼より下の余っている皮膚を切除し(解決①)、黒目を大きくするために、筋肉を短縮しました(解決②)。これにより重瞼が狭くなり、自然な二重まぶたが形成されています。
術前
もともと一重まぶたであったのに、作成された重瞼が高すぎる場合、このように重瞼よりも下の皮膚の弛みを生じ、厚ぼったい二重瞼になってしまいます。
生来の重瞼では重瞼よりも下の皮膚のたるみは生じないので、重瞼があるにも関わらず皮膚の弛みがあると不自然な印象となってしまいます。
術後
重瞼よりも下の皮膚をピンと張ることが重要です。この方の場合には筋肉の短縮も行い、黒目の露出を大きくすると同時に、広すぎる重瞼を自然な程度に狭くし、綺麗な目を作ることが出来ました。
3.再手術で当院を紹介された
数年前に他院で片目だけ眼瞼下垂手術(挙筋短縮)を行っています。1年前から両眼の重さを感じたため、近くにある眼科を受診したところ、再手術の目的で当院を紹介されたため、受診されました。
術前
以前の眼瞼下垂手術の時のキズが二重瞼になっているが、皮膚の余剰が残存していることと、もともとの二重のラインと離れて作られているため、三重、四重になってしまっている(原因①)。
黒目も十分に露出しておらず、腱膜性の眼瞼下垂の状態でした(原因②)。
術後
三重、四重になってしまっている皮膚を切除し(解決①)、伸びてしまった筋肉を短縮して縫着しました(解決②)。二重瞼はしっかり作り直しています。黒目の大きさは正常になり、重瞼も綺麗になりました。
4.まぶたが開きにくくなった
他院で眼瞼下垂手術(挙筋短縮)後に、皮膚のたるみが出現し、むしろまぶたが開きにくくなってしまったため、修正希望で来院されました。
術前
他院での眼瞼下垂手術後とのことですが、むしろ皮膚が被ってしまって、もともとの目よりも小さくなってしまっています。
これは筋肉を短くする(挙筋短縮)を行っているものの、皮膚を十分に切除しなかったこと(原因①)と、重瞼を作成しなかったもしくは作成しようとしたが作成されなかった(原因②)ために起こったものです。
術後
皮膚の余剰を無くし(解決①)、重瞼を作成する(解決②)と隠れていた黒目が出現し、目と眉毛の間の距離も短くなり、自然なまぶたの形状を取り戻すことが出来ました。
術前
皮膚が弛んで、黒目を覆い隠してしまっている。前回の手術創は、しっかりとした重瞼ではなく、単なる線状のしわとして残ってしまっています。
術後
前医で切開した部位から下の弛んだ皮膚を切除し整えて、重瞼を作り直している。黒目が十分に露出する綺麗な目にすることが出来ました。
5.眼瞼の形状に納得できない
他院で眼瞼下垂手術(挙筋短縮)後、眼瞼の形状に納得できなかったため、修正希望で来院されました。
術前
重瞼を作成しておらず(原因①)、十分に皮膚の弛みを処理していないため(原因②)、切開線よりも下の皮膚が弛んでしまっていて、皮膚が睫毛に覆い被さってしまっています。
術後
切開線よりも下の弛んだ皮膚や組織を切除し(解決①)、その後しっかりとした重瞼を作成する(解決②)ことで、皮膚の弛みが消え、睫毛が露出し、綺麗な眼瞼を作ることが出来ました。
術前
切開線よりも下の皮膚が弛んでしまっていて、皮膚が睫毛に覆い被さってしまっています。瞳孔よりも内側の睫毛は露出していません。
術後
術後には、皮膚の弛みが消え、睫毛が露出し、綺麗な眼瞼を作ることが出来ました。
6.担当医に不信感をいただいたので当院へ
他院で眼瞼下垂手術(挙筋短縮)後に吊り目になってしまったので、担当医に訴えたが、反対も同じようにすれば良いと言われ不信感を持ったため、修正希望で来院しました。
術前
前医での手術で筋肉が短縮されすぎているため(原因①)、黒目の上の白目が露出し、吊り目の状態である。睨んでいるような目つきになってしまっているのが分かる。上がりすぎのため、奥二重のようになっている。
術後
前医での切開創を開き、短縮された筋肉を外し、位置をずらして固定した(解決①)。上の白目の露出は改善し、重瞼も広くなったため、目つきは大きく改善している。
術前
筋肉が短縮されすぎているため、上方の白目の露出があり、吊り目の状態である。この状態では睨んでいるような目つきになるだけでなく、目が閉じ無くなったり、ドライアイで充血や痛みを生じるようになってしまう。
術後
筋肉を適切な位置に固定し直すことで、目つきの改善とドライアイの改善をすることが出来る。術前後で比較すると、白目の充血が改善していることが分かる。
7.他院で断られたので当院へ
他院で眼瞼下垂手術(挙筋短縮)後に、見開いた吊り目の状態になってしまった。
他院での修正、さらに違う有名な他院での修正を行ったが、最終的に「もう下げられない」と断られたため、修正希望目的に来院。
術前
筋肉を短縮しすぎていることにより上まぶたが開きすぎている。上方の白目が露出し、力を抜いても目が見開いてしまうため、出来るだけ目を細めているが、それでもビックリしたような目になっている。
術後
他の2つの美容外科クリニックで、これ以上の筋肉の延長は不可能と言われていたが、丁寧に瘢痕を外すことで自然な位置までまぶたを下げることが出来ました。
8.埋没法の糸が取れなかった
数年前に他院で重瞼術を行っています(埋没法)。数日前から目がゴロゴロするので眼科へ行ったが、糸が取れなかったため紹介され当院を受診しました。
術前
埋没法で使用したナイロン糸がまぶたの裏に露出し、角膜にキズを作っています。それだけではなくそのキズに細菌が入り、角膜潰瘍となっているので、角膜の一部が白濁しています。
術後
染色すると、角膜潰瘍の部分の上皮が無くなっているため、染色されている。
術前
角膜にキズがあり、感染まで起こしているのでまぶたが腫れて、目が開かない眼瞼下垂の状態になってしまっています。まぶたが思うように開かないため、眉毛が上がってしまっています。
術後
まぶたの中の糸を除去すると、症状はすぐに改善します。この症例では同時に皮膚の切除と筋肉の短縮も行ったところ、術後まだ1週間の時点ですが、重瞼がはっきりした綺麗な目にすることが出来ました。
術前
糸が眼球を常に引っ掻いている状態で、キズが膨れて充血もしています。
術後
このような場合には、糸の除去を行うしかありません。手術で糸を除去するとすぐに症状が改善します。手術1週間後には充血も取れて、綺麗な状態になりつつあります。
眼瞼下垂 修正手術 まとめ
失敗してしまった手術には、何らかの理由があります。
手術の失敗を避ける方法は、失敗した症例から学ぶことです。失敗を数多く経験するか、失敗した手術後の方の手術を引き受けるしかありません。
我々は開院から今までにたくさんの方の手術を行って参りました。当グループでは保険と自費含め年間5017件(2023年1月から12月まで:総手術数10,000件以上のうち)の眼瞼下垂手術を手掛けております。
この中には、他院で治らなかったたくさんの方々の手術が含まれています。可能な限り、お力になれるように治療いたします。
治療料金の目安
両眼
眼瞼下垂手術
鹿嶋先生 ¥990,000相川先生・土居先生・山名先生・菊地先生 ¥770,000上記以外 ¥330,000
上記の金額はすべて税込表示です。
オペ実施の場合、手術代金から自費診察料を差し引きます。
眼瞼下垂治療の副作用やリスク、注意事項
術中にまぶたの形を確認するため主に局所麻酔で行いますが、小児の場合など状況に応じて全身麻酔で行います。
術前に痛みを感じにくいように鎮静剤を使用することがあります。
局所麻酔で手術をおこなう場合、重い痛みを感じることがあります。痛みが辛いようであれば、麻酔薬の追加や鎮痛剤の投与で対応します。
複数回手術をされている方は痛みが強い傾向にあります。
できるだけ左右差を少なくするように手術を行いますが、完全に左右対称にはなりません。術後に左右差が大きい場合には再度縫合処置をしたり、再手術を行ったりする事があります。
術後徐々に傷痕は目立たなくなりますが傷痕が目立ったり、ケロイドになったりすることがあります。
術後に傷が離解した場合は再度縫合処置が必要です。
感染などで眼窩蜂巣炎になることがあります。
術中鎮静剤を使用した場合血圧低下、除脈、呼吸抑制などが起こることがあります。
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日本では眼形成の専門医師・専門施設が少なく、治療に対する情報量も少ないのが現状です。
その為多くの場合、病気や事故等によって目の周りの表情が変化した患者さんが自分の症状は治らないものだと思い込んでしまい、元の状態に戻す事を諦めてしまっている事が多いと感じています。
決して諦めないでください。まずは専門医にご相談ください。
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