BLOG医院ブログ

関連ページ一覧

公開日:2020.12.19

外国人も働くクリニック

  以前もブログに書きましたが、当院では、いろいろな経歴を持ったスタッフの採用を行っています https://ameblo.jp/kashitomo52/entry-12640183120.html     いろいろな業種の方を採用しているのですが   中でも一番の変わり種は、、、、、、         ベトナム人のスーさん!           医療事務って、日本語が出来なくてはいけません     医師が患者さんに伝えていることを正確に聞き取り   それをカルテに書き留めておくだけでなく   提案している手術の種類を察知して   あらかじめ同意書をプリントしていなくてはなりません     だから日本語の能力が無いと出来ないのですね       それから手術や診療の介助も行うことがありますが   おじいちゃんおばあちゃんと会話する必要があったり   手術道具なんかも日本語で覚える必要があるので   医療の現場には、普通は外国人はいないのですね       でこのスーさん   前回の募集の時に応募していただきました       送られてきた履歴書の分量がすごくて   正確には憶えていませんが、10頁くらいあったかもしれません   他の日本人よりも全然多い   それも全部日本語で書いてあります       履歴書を見ると   ベトナムのトップレベルの大学(ベトナム国家大学ホーチミン校)から青山学院大学へ交換留学で来日し   その後、ベトナムに進出している日本企業で働いていたのですが   もう一度、日本で働きたいということで再度来日して仕事を探していたとのことでした       僕は2014年に1か月、2015年から16年にかけて約1年間   アメリカに住んでいましたから、外国に住む、ということの大変さが分かります   もちろん楽しさもありましたが   異国の生活は、やっぱりストレスが多いのですね   留学する人がいても、ほとんどの人が日本に戻ってくるというのは   つまり日本の方が、生活しやすいからなのですね (中国人、韓国人はそのまま住み着いてしまう人が多いらしいです)         もちろん彼女は履歴書から垣間見える言語能力の高さも良かったのですが   そこまでして日本で働きたいという意欲を買って   採用してあげたいと思ったのですね     そして日本人ばかりの医療の現場に混ぜてみたら   どんな反応が起きるのかを見てみたかった       スーさん、英語はネイティブに近いので   他にも元CAとかホテルマンとか英語が使えるスタッフが何名かいますから   飲み会の時は英会話教室が始まります     先日、ウルフギャング行ったときは、まさに米国にいるような気分になりました       小さくて可愛い彼女ですが(身長150センチくらいしかない)   昨日、すれ違ったときにプレゼントをもらいました           ベトナムのインスタントコーヒー、だそうです     コーヒー、ミルク、砂糖が一緒に入っているインスタントコーヒーですね   いつもコーヒー飲むときはブラックなのですが   今回はちょっと甘め   東南アジアの味がしました       そんなことがあったので、彼女のことを書こうと思ったのでした       ※読んで勉強になったり、面白かったと感じたら、いいね!をお願いいたします!     2019年手術実績 3850件(2019年1-12月)   現 涙道涙液学会 理事 元 群馬大学 非常勤講師(2014-20) 元 帝京大学 非常勤講師(2017-19) 元 アジア太平洋眼形成学会 理事(2010-18)       オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F 03-5579-9995 https://www.oc-tokyo.com/wp/ MAPはこちらhttps://goo.gl/maps/FHdXKbJWcGtzU2fs6       新前橋かしま眼科形成外科クリニック 前橋市古市町180-1 027-288-0224 http://www.kashima-oc.com/ MAPはこちらhttps://goo.gl/maps/vBW1QXwt6y1VevAo8     2019年11月10日のバセドウ病眼症講演会の内容はこちら   OurAgeに特集していただきました ついに眼症の手術を受ける/甲状腺疾患で涙目、眼球突出に! 50代ライターのバセドウ病眼症闘病記④        バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ 「1時間で分かる 甲状腺眼症入門パンフレット」 https://oculofacial.page.link/FoB 現物 https://oculofacial.page.link/pamphlet kindle版

詳しくみる
公開日:2020.12.17

厚生労働省への質問

社会保険支払基金の群馬支部が皮膚を切り、骨を外す手術でないと保険が通らないと言われました   その書類には、文句があったら、関東信越厚生局に問合せを、との文言が含まれていました     問合せを行ったところ、厚生労働省へ上げるので、質問書を用意してくださいとの返事でした     ここで結論が出ます   眼窩減圧を保険でやるには何が必要なのか   皮膚を切ることが必要なのか   骨を外して戻すことが必要なのか   外すだけでいいのか     すべての結論がここに出ます   そのために質問書を書きました   患者負担のより少ない術式が低い点数になるなんておかしいのですから     賢明な判断をしてもらいたいものです     質問状はこちらです よろしかったら、読んでみてください         関東信越厚生局・厚生労働省への質問.docxMicrosoft Word Document1drv.ms           ※読んで勉強になったり、面白かったと感じたら、いいね!をお願いいたします!     2019年手術実績 3850件(2019年1-12月)   現 涙道涙液学会 理事 元 群馬大学 非常勤講師(2014-20) 元 帝京大学 非常勤講師(2017-19) 元 アジア太平洋眼形成学会 理事(2010-18)       オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F 03-5579-9995 https://www.oc-tokyo.com/wp/ MAPはこちらhttps://goo.gl/maps/FHdXKbJWcGtzU2fs6       新前橋かしま眼科形成外科クリニック 前橋市古市町180-1 027-288-0224 http://www.kashima-oc.com/ MAPはこちらhttps://goo.gl/maps/vBW1QXwt6y1VevAo8     2019年11月10日のバセドウ病眼症講演会の内容はこちら   OurAgeに特集していただきました ついに眼症の手術を受ける/甲状腺疾患で涙目、眼球突出に! 50代ライターのバセドウ病眼症闘病記④        バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ 「1時間で分かる 甲状腺眼症入門パンフレット」 https://oculofacial.page.link/FoB 現物 https://oculofacial.page.link/pamphlet kindle版

詳しくみる
公開日:2020.12.16 最終更新日: 2024.03.15

すきやばし次郎に行ってきました

すきやばし次郎に行ってきました 以前からブログで何度も書いていますが 僕はほとんど趣味がありません 唯一の例外が飲食店 店によって接客の仕方や、味の出し方が異なる つまり売りにしているサービスが違うのです 飲食店のサービスって、医療とかなり似ていますから 自分自身を見つめ直すことにも繋がるのですね そして僕は将来のためにお金を残すことに興味がありません むしろ現代にしっかりお金を使って、社会に還元したいと考えています だからこそ、患者さんから頂いたお金を使って しょっちゅうスタッフを高級なお店に連れて行くのですね スタッフがサービスを受けていないと 良いサービスを患者さんに提供することが出来ませんからね 先週行ったのが、すきやばし次郎 六本木ヒルズ店 https://goo.gl/maps/hUtBc9zdr5TMCPxx6 かの有名な本店はクチコミが悪すぎて遠慮させていただきました(笑) https://goo.gl/maps/HkaW1sAtCSvnyNDB7 カウンター貸切、8名でお邪魔させていただきました このお店では大将が鮨にまつわるウンチクをいろいろ話してくれます まさに昭和のガンコ親父のやっている寿司屋のイメージで 学ぶような意欲のある方は大丈夫だと思いますが そういう雰囲気がダメな方はご遠慮くださいね (カップルの時は全然話さないって言ってたけど本当だかどうだか) で、本題です クチコミを読んでいただくと分かるのですが 結構お酢が強いので好みではない、という意見が多いのです 実際に食べてみると、確かに酢が強く感じます で、大将のウンチクが面白かったので、紹介しますね 大将のウンチク 以下、大将です 酢飯というのは、どの酢飯も酢の濃さは一定なんだよ だっていっぱい酢を入れたら、シャリがべちゃべちゃになっちゃうでしょ? だからどの店のシャリも、酢の濃度は一緒 じゃあなんで酢の濃淡を感じるかというと砂糖の量によるんだよ シャリに砂糖を混ぜると、表面が砂糖でコーティングされるので 蒸気が逃げないし温度も逃げないから、シャリが長く持つようになる だから砂糖を混ぜているんだよ じゃあそもそも砂糖と生魚が合うかって言ったら合わないんだよ だって砂糖と生魚合わせた料理なんてないじゃない だからうちでは砂糖を最小限しか使っていない でもそうするとシャリが持たないから、お客さんの来店時間に合わせて 昼2回、夜2回、小分けにして炊いているんだよ そして補温を良くするために、お櫃をわらで編んだ籠に入れているんだよ ベストを選んでいる ここまで聞いて、本当に関心しましたが まさにその道のプロ意識を感じました こういうウンチクが、出てくる料理の全てにあります つまり一つ一つを細かく考えて、その中でベストを選んでいる 理由の無いことはやらないのです これって手術でも一緒なんです 弟子の先生を教えていると、「なんでその手技をしたのか」 という答えがないままに手術をしていることがあるのですね 理由がないまま、何となく見た目が同じになるようにしているに過ぎない 寿司で言ったら、見た目が同じ寿司でも、味が全然違う、ということが起こりうる 僕は一つ一つの手技の意味をいつも考えながら手術をするので 同じプロ意識を感じたのでした 自分からあんなには語らないですが 僕の出すメニューには全て意味があります だから患者さんに訊かれても、見学の先生に訊かれても 答えに詰まったりすることはほとんどありませんし 知らないことは知らないと言えます それはそこに至るまでの思考と挑戦の量に絶対の自信があるからなのです そういう匂いを感じることが出来て、非常に勉強になりました 以下、目の保養にどうぞ バセドウ病眼症への治療についての動画     2019年11月10日のバセドウ病眼症講演会の内容はこちら OurAgeに特集していただきました こちらから バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ 「1時間で分かる甲状腺眼症入門パンフレット」   こちらから 現物 こちらから kindle版 こちらから  

詳しくみる
公開日:2020.09.14

見学に来た先生に伝えたこと

見学に来た先生に伝えたこと 先週、大阪から見学の先生がいらっしゃいました 11月に開業予定ですでにクリニックは建築中 一般眼科というジャンルで開業予定だったのです 一般眼科ってどんなのか 単純に普通の眼科ですね 営業時間だけ決まっていて メガネ処方とかコンタクトとか 学校検診とか、緑内障の点眼処方をする そういうクリニックです すでにスタッフの採用も決まっていて 配置も設定済み そんな中で眼形成の専門クリニックってどうなのよ?ってことで見学にいらしたのですね 皆さんご存知の通り当院は完全予約制です(しってた?) でもこれって眼科業界では一般的ではないのです 破天荒と言っても良い 眼科の開業ってお金かかりますし(平均3億円と言われています) 医者って、それまで経営の勉強していたわけでは無い だから開業前は心配で不安なんです 心配になってどうするか とにかくメニューを増やしたくなる もともと黄斑変性が専門の先生だったのですが 白内障、緑内障に加えて 眼形成手術から 美容レーザーまで入れようとしていました メニューが多い(笑) 多すぎて、何が専門なのかわかりません 例えるなら飲食店で、メニューが多すぎるのはどんなところでしょう?   そう、定食屋かファミレス   けっして高級店ではないのです       売り上げをしっかりあげたいのであれば   しっかりと1人当たりの単価が高くなるように設計する必要があります コストパフォーマンスが高い分野に集中するべきだと思いました 僕は出来るだけ相手に得をさせたいと思う人間なのですが(典型的なギバー) この時もいろいろとアドバイスを行いました まず、完全予約制を勧めました 以前のブログにも書いたのですが https://ameblo.jp/kashitomo52/entry-12455317757.html 予約制を取らないと朝イチなんかの時間に診察が集中する そうすると診療が効率化できなくなりますから 患者さんの待ち時間が無駄に長くなり 患者さんの満足度が下がります だから予約制がよい、と伝えました あと専門は絞って、手術に特化したほうが良いと伝えました 当たり前ですが、手術の点数が外来よりも高いのですね そしてその地域の眼科の開業医のみなさんは、全て手術していない眼科さんだったのです そんな状況に飛び込むのであれば 当たり前にみんなと同じメニューではなく 手術に特化したほうが良い、そう伝えました 開業が2か月後に迫ってきている そんな中での方針転換は出来ない そういう風に言っていましたが そっちの道では危ないよ、と 朝からずっとアドバイスをし 夜ご飯食事に行った時も同じことを繰り返しました そうしたらつい先日、完全予約制に移行しますとメールが届きました 今後、眼形成を柱の一つにするので(もうひとつは白内障手術) 開業してからも毎週火曜日に新前橋にいらっしゃる予定です 道を間違えなくて、本当に良かったです 大阪の箕面市で開業予定です まぶたと眼のクリニック こじま眼科(仮) https://kojima-ganka.com/?fbclid=IwAR2fhV6QcdosZnBEsoDgJXpiDiyJnVajT-waCoRDG3OEY0G6sxh8A-Exl0E 大阪府箕面市桜ヶ丘3丁目9-19 桜ヶ丘クリニックビル2階 バセドウ病眼症の手術は出来ないかもしれませんが パルスや注射ならやってくれると思います ※読んで勉強になったり、面白かったと感じたら、いいね!をお願いいたします! 2019年手術実績 3850件(2019年1-12月) 涙道涙液学会 理事 オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F 03-5579-9995 https://www.oc-tokyo.com/wp/ MAPはこちらhttps://goo.gl/maps/FHdXKbJWcGtzU2fs6 新前橋かしま眼科形成外科クリニック 前橋市古市町180-1 027-288-0224 http://www.kashima-oc.com/ MAPはこちらhttps://goo.gl/maps/vBW1QXwt6y1VevAo8 2019年11月10日のバセドウ病眼症講演会の内容はこちら OurAgeに特集していただきました ついに眼症の手術を受ける/甲状腺疾患で涙目、眼球突出に! 50代ライターのバセドウ病眼症闘病記④  バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ 「1時間で分かる 甲状腺眼症入門パンフレット」 https://oculofacial.page.link/FoB 現物 https://oculofacial.page.link/pamphlet kindle版

詳しくみる
公開日:2020.08.26

いままでステロイド点滴をした患者数と投与回数

  甲状腺眼症の患者会の講師を依頼されたので   質問を見ていたのですが、どれくらいの人がパルスしていますか??   との質問があったので調べてみました   オキュロフェイシャルクリニック東京のみのデータです       2018年6月にOpenしたのですが 2018年 パルス治療患者数 6人 回数10回でした   少ないですね       振り返ると、減圧手術はしてましたが、活動期の患者さんがほとんどいなかった   ですが、、、、 2019年 パルス治療患者数70人 回数396回 (1人あたり5.7回) 2020年 パルス治療患者数60人 回数330回 (1人あたり5.5回) ※8月25日現在 となっています   平均で6回弱とすると、1か月半くらいで終了している計算ですね   実際にはMRIの関係で4回もしくは8回やることが多いですが         2018年は7か月で6名だったのが   2020年は8か月で60名なので   ほぼ10倍に増えてますね   びっくり!!   そういえば、最近点滴の患者さん多いのです         当院に来られる患者さん   ほとんど全員が手術希望なので   手術まで行う確率は95%くらいはあると思います     ※読んで勉強になったり、面白かったと感じたら、いいね!をお願いいたします! 2019年手術実績 3850件(2019年1-12月) 涙道涙液学会 理事 オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F 03-5579-9995 https://www.oc-tokyo.com/wp/ MAPはこちらhttps://goo.gl/maps/FHdXKbJWcGtzU2fs6 新前橋かしま眼科形成外科クリニック 前橋市古市町180-1 027-288-0224 http://www.kashima-oc.com/ MAPはこちらhttps://goo.gl/maps/vBW1QXwt6y1VevAo8 2019年11月10日のバセドウ病眼症講演会の内容はこちら https://youtu.be/kxH9sgrlt0A OurAgeに特集していただきました https://ourage.jp/column/karada_genki/more/187841/ バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ 「1時間で分かる 甲状腺眼症入門パンフレット」 https://oculofacial.page.link/FoB 現物 https://oculofacial.page.link/pamphlet kindle版 https://www.amazon.co.jp/dp/B07MS9HNSH/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_NJ8pCbV9B21VS

詳しくみる
公開日:2020.08.25 最終更新日: 2024.04.09

バセドウ病眼症に対する新薬「テプロツムマブ」について

バセドウ病眼症に対する新薬「テプロツムマブ」について 甲状腺眼症の患者会の勉強会に呼んでいただけたので 質問を見ていたら米国で承認されたテプロツムマブについての質問がいくつかありましたので ここでザっとおさらいして、書いておきますね まず一番大きなニュースはここから始まっています テプロツムマブについて バセドウ病眼症に対する新薬「テプロツムマブ」の論文より抜粋 Teprotumumab for Thyroid-Associated Ophthalmopathy Terry J Smith 1, George J Kahaly 1, Daniel G Ezra 1, James C Fleming 1, Roger A Dailey 1, Rosa A Tang 1, Gerald J Harris 1, Alessandro Antonelli 1, Mario Salvi 1, Robert A Goldberg 1, James W Gigantelli 1, Steven M Couch 1, Erin M Shriver 1, Brent R Hayek 1, Eric M Hink 1, Richard M Woodward 1, Kathleen Gabriel 1, Guido Magni 1, Raymond S Douglas 1 Abstract Background: Thyroid-associated ophthalmopathy, a condition commonly associated with Graves’ disease, remains inadequately treated. Current medical therapies, which primarily consist of glucocorticoids, have limited efficacy and present safety concerns. Inhibition of the insulin-like growth factor I receptor (IGF-IR) is a new therapeutic strategy to attenuate the underlying autoimmune pathogenesis of ophthalmopathy. Methods: We conducted a multicenter, double-masked, randomized, placebo-controlled trial to determine the efficacy and safety of teprotumumab, a human monoclonal antibody inhibitor of IGF-IR, in patients with active, moderate-to-severe ophthalmopathy. A total of 88 patients were randomly assigned to receive placebo or active drug administered intravenously once every 3 weeks for a total of eight infusions. The primary end point was the response in the study eye. This response was defined as a reduction of 2 points or more in the Clinical Activity Score (scores range from 0 to 7, with a score of ≥3 indicating active thyroid-associated ophthalmopathy) and a reduction of 2 mm or more in proptosis at week 24. Secondary end points, measured as continuous variables, included proptosis, the Clinical Activity Score, and results on the Graves’ ophthalmopathy-specific quality-of-life questionnaire. Adverse events were assessed. Results: In the intention-to-treat population, 29 of 42 patients who received teprotumumab (69%), as compared with 9 of 45 patients who received placebo (20%), had a response at week 24 (P<0.001). Therapeutic effects were rapid; at week 6, a total of 18 of 42 patients in the teprotumumab group (43%) and 2 of 45 patients in the placebo group (4%) had a response (P<0.001). Differences between the groups increased at subsequent time points. The only drug-related adverse event was hyperglycemia in patients with diabetes; this event was controlled by adjusting medication for diabetes. Conclusions: In patients with active ophthalmopathy, teprotumumab was more effective than placebo in reducing proptosis and the Clinical Activity Score. (Funded by River Vision Development and others; ClinicalTrials.gov number, NCT01868997 .). 重要なところだけ翻訳しますね 薬剤の有効性を評価するために、テプロツムマブを点滴された方と何にも入っていない点滴をされた方で比較しています。両方合わせて合計88人の患者が3週間に1回点滴で計8回治療されました。Clinical activity scoreの2ポイント以上の改善と2mm以上の眼球突出の減少があれば有効であったとされています。 結果は、6週目に、テプロツムマブ群の患者42人中18人(43%)およびプラセボ群の患者45人中2人(4%)に治療効果がありました(P <0.001)。24週の時点では、テプロツムマブを投与された患者42人中29人(69%)が、プラセボを投与された患者45人中9人(20%)と比較して治療効果がありました(P <0.001)。2群間の差異は、時間経過とともに開いています。唯一の薬物関連の有害事象が糖尿病患者の高血糖でしたが、糖尿病の薬を調整することで対応可能でした。 この研究を主導しているRaymond Douglas先生、実はUCLAのOculoplastic出身なんです つまり先輩にあたる人 僕のことも知っています (と思います) 最初のこの報告では、69%に有効だったと書いてあります これが2017年 同じRay Douglas先生の2019年の論文 Teprotumumab, an insulin-like growth factor-1 receptor antagonist antibody, in the treatment of active thyroid eye disease: a focus on proptosis 有効率は71.4%と書いてあります これを読んで、おお!と思った方は多いと思いますが 実はいくつか知っておいていただきたい点があります まずこれ、活動期のバセドウ病眼症に対して行ったものであるという点 中等度から重症の方に対して有効であったというもの かなり症状が重い方々にしているという点に注目です (ひと目でバセドウと分かるような方々です) Ray Douglas先生の2019年の論文はこちら つまり有効であることは分かりますが、その程度は?? ステロイドとどっちが良いのか、には答えていない ステロイドであれば、症状が重い方々にほぼ100%効くので ステロイド以上の薬であるということではありません (まだ可能性はありますが) そのうち両方の治療法を比較したStudyが出てくると思います 次に値段です この研究では3週ごとに計8回点滴しています 薬剤の価格はいくらでしょう?? 1本あたり14,900ドルです 製薬会社はテプロツムマブは1バイアルあたり14,900ドルかかり、6か月間で約23バイアルを完全に処理し、その金額の卸売取得コストは343,000ドルで、年間の正味実現価格は200,000ドルであると述べています。(Google翻訳) 20万ドル、、、、、、、、 2,000万円越えです!!!! 日本では未認可の薬剤ですから使うためには 自費で行わなければならないのです ここで諦めたモードに入った方、多いのではないでしょうか 甲状腺眼疾患の初の治療薬を承認 そして最後の問題ですが あくまでこれは活動期のバセドウ病眼症に対する治療効果を見たものです そう、固まってしまったものに有効なわけではありません すでに完成してしまったバセドウ病眼症に有効なものではない 例えて言うなら、誰しも子供から大人の身体になっていきますが 細胞レベルで変形して、再構築されていくので 何かの薬を使うと大人の身体が子供の身体に戻るようなことはないのです 時間と同様、戻すことは出来ないのです 変化したものを変えるには、手術しかない その現実は変わらないと思います 期待していた方へ大変申し訳ありませんが、それが現実だと思っています。 専門医へのご相談はこちら 日本では眼形成の専門医師・専門施設が少なく、治療に対する情報量も少ないのが現状です。 その為多くの場合、病気や事故等によって目の周りの表情が変化した患者さんが自分の症状は治らないものだと思い込んでしまい、元の状態に戻す事を諦めてしまっている事が多いと感じています。 決して諦めないでください。まずは専門医にご相談ください。 ご相談はこちらから 「バセドウ病眼症」関連ページ一覧 バセドウ病眼症への治療についての動画     2019年11月10日のバセドウ病眼症講演会の内容はこちら OurAgeに特集していただきました こちらから バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ 「1時間で分かる甲状腺眼症入門パンフレット」   こちらから 現物 こちらから kindle版 こちらから  

詳しくみる
診療時間
8:15〜17:15 - -

[休診日]月曜・日曜・祝日
※当院の診療は完全予約制になります。

診療日カレンダーを開く
アクセス
眼形成外科 【オキュロフェイシャルクリニック 東京】
〒104-0061
東京都中央区銀座1丁目15−4 銀座一丁目ビル 8階
  • 浅草線「東銀座駅」A8出口徒歩5分
  • 有楽町線「銀座一丁目駅」10番出口徒歩4分
  • 銀座線「京橋駅」2番出口徒歩4分
GoogleMapを開く
地図
英語版