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公開日:2019.05.13 最終更新日: 2024.03.13

バセドウ病眼症への
ステロイドパルス
~オキュロフェイシャル
クリニック東京のやり方

バセドウ病眼症へのステロイドパルス~オキュロフェイシャルクリニック東京のやり方 バセドウ病眼症の発症直後の活動期の治療について バセドウ病眼症の発症直後の活動期の治療は、手術ではありません。 眼の奥の脂肪や筋肉に炎症が起きている状態ですから、これを薬剤で抑えることが治療になります。 現在使える薬剤の種類は、副腎皮質ステロイドという薬剤しかありません。 世界的には他の薬剤(生物学的製剤)の臨床試験が行われていますが、論文を見る限り、ステロイド以上の効果が出ているわけではないように見えます。 いずれ日本でも使えるとしてもまだまだ何年も先の話だと思われます。 https://www.lab.toho-u.ac.jp/med/ohashi/kogen/patient/treatment/biological.html ではステロイドしか使えないとして、どのような投与方法があるのか。 ステロイド投与方法の種類について 具体的に取れる方法は3つです。 内服(口から) 点滴(腕から) 注射(まぶたから) 内服と点滴によるバセドウ病眼症の治療について 今回は1と2についてのお話です。 一般的に日本中で(本当に日本中で!)やっている方法を紹介しますと、 入院して点滴を週に3日間を3週間、退院後に内服を3か月から6か月徐々に減量して終了というものです。 点滴と点滴の間はそのまま入院しつづけなければいけない施設もあれば、一旦退院となってまた次の入院としている施設もあります。 ちょっと考えていただきたいのですが、3週間の入院ってゾッとします。 バセドウになる方は30-50歳に多いので、 仕事や子育てでとてもそんなに長く入院が出来る環境にはないのが普通だろうと思います。 下手をすると仕事クビになっちゃいます。。。 無事に入院・点滴が終了すると、次に待っているのは長期のステロイド内服です。 長期のステロイド内服、薬さえ処方されていれば 通院せずに済むのが良いところです。 しかし内服の欠点として、副作用が多いことが挙げられます。 満月様顔貌(ムーンフェイス)、高血糖、不眠などがよく起こります。 点滴で入れる薬剤の量が多いので、効果が高いのですが 逆に量の少ない内服で副作用が多く出ます。 (内服は作用時間が長いから、と考えられています) つまり内服は効果が少なくて、副作用が多い、コストパフォーマンスが悪い治療ということが分かっています。 したがって最新のヨーロッパ甲状腺研究会の指針では内服は行わず 週に1度の点滴を行う、としています。 最新のヨーロッパ甲状腺研究会の指針について 内服は行わず、週に1度の点滴を行うとしている (以下原文一部抜粋) In Europe, nearly every patient with a diagnosis of thyroid eye disease receives intravenous infusions of steroid once weekly for 12 weeks. Intravenous steroids have been shown to have a greater efficacy than oral steroids (80 percent vs. 50 percent). While this doesn’t cure the disease, it does reduce the clinical severity and improve the patient’s quality of life. However, 10 percent of patients are resistant to steroids. Steroids also carry the significant risks of liver failure, diabetes, insomnia, psychological changes and even death (if the cumulative dose exceeds 6 to 8 g). https://www.reviewofophthalmology.com/article/management-of-thyroid-eye-disease 参考文献にあたるもの https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4836120/ だから当院ではこれに則って、週に1度の点滴を行っているのです。 分かっている範囲で一番効果が高く、拘束時間が短く、副作用が少ない治療なのです。 お断りですが、古典的な入院パルスを否定するものではありません。 あくまで日本中で入院しか選択肢がないのであれば それ以外も作ってあげたほうが良いのでは?という発想から来ています。 治療法の選択は、患者さん個人の自由だと思っております。 当院でのバセドウ病・甲状腺眼症の実際の手術例 20代女性 こちらは発症前の写真です。 顔貌の変化と左右差のある眼球突出を主訴に来院されました。 術前・術後の比較 大幅に改善されました 発症前の顔貌から、術前の顔貌へ大きく変化してしまっていることが分かります。右目の見開きが大きく、上下の白目の露出が非常に大きくなっています。それに伴い左右差のある顔貌となっています。 眼窩減圧を行って術後には顔貌がかなり改善しているのがわかります。さらに減圧をすることも出来たのですが、大きな改善が得られ満足されましたのでこれで終了となりました。 40代女性 両側の眼球突出と左上眼瞼の眼瞼後退があり来院されました。 術前・術後の比較 柔和の優しい表情へと改善されました この症例でも左眼の眼球突出が強く、上下の白目が露出している状態です。突出の左右差のため、顔貌の左右差が非常に強く出てしまっています。 この状態に対して眼窩減圧手術を行い、その後眼瞼後退の手術を行いました。術後には眼球突出が改善し見開いたような表情が改善し、柔和な表情になっています。 30代女性 こちらは発症前の写真です。 顔貌の変化と左右差のある眼球突出を主訴に来院されました。 術前・術後の比較 まぶたの腫れがなくなりました 眼窩減圧手術により美しい顔つきになっていることが分かります。体的には上のまぶたの腫れぼったさが無くなり、二重瞼のラインが深くなっています。 40代女性 眼窩減圧術を行いました。 術前・術後の比較 腫れがなくなり、スッキリしました バセドウ病眼症により術前にあった上下のまぶたの腫れが、 術後には無くなってスッキリした状態になっているのが分かります。 眼球突出が軽減するとドライアイ症状(充血する、ごろごろする、涙目になるなど)も改善します。 日帰りでの手術が可能です この手術は視機能に関連する神経と血管を避け、増えた脂肪だけを取り除く手術であり、非常に繊細で特殊な技術を必要とします。骨を切除する減圧術は、神経や血管を避けて脂肪を取り除く技術が無いために考え出された手術ですが骨を切除するため身体的負担が重く、術後の痛みや出血のため1〜2週間の入院を必要とします。 当院の眼窩脂肪減圧であれば両眼同時で日帰り全身麻酔で行い、当日のうちに帰宅することが可能ですので、仕事や家庭への影響を最小限に抑えることが可能です。残念ながら最先端の手術であるため健康保険の適応になりませんが、病気によりお悩みの方は是非当院の眼窩脂肪減圧術を選んでいただけたらと思います。 バセドウ病眼症の治療費用の目安について 眼窩減圧術(術者指名なし) 660,000円 眼窩減圧術(術者指名あり) 1,650,000円 モニター価格* 330,000円 *ホームページなどで写真が公開されます。必ず術後の通院が必要です。 バセドウ病眼症は改善できます このようにバセドウ病眼症であったとしても改善させることは可能かもしれません。バセドウ病眼症に悩まれている方がいらっしゃったら、是非一度ご相談ください。 お電話はこちらから

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眼形成外科 【オキュロフェイシャルクリニック 東京】
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