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公開日:2018.08.29 最終更新日: 2024.04.03

バセドウ病眼症への放射線治療

急性期のバセドウ病眼症に対する治療は、ステロイドです。 点滴で全身に投与するか、直接まぶたに注射を行います。 それと同時に行いたいのが放射線治療です。 ヨーロッパの学会では35歳以上の眼症の方には放射線治療を進めるべき、とされています。 ただし明らかな効果があるわけではなく、再発予防、くらいの意味合いです。 放射線治療と聞くと、怖いものと思われるかもしれません。 が、実際にすることは大したことはありません。 痛みはありませんし、照射自体もすぐに終わります。 白内障・放射線網膜症・緑内障などの眼球への放射線障害についての説明を受けるとは思いますが、照射範囲に眼球は入っていないため、実際にはほぼこのような合併症は起こりません。 いままでバセドウ病眼症の患者さんを診てきて、明らかな放射線障害は見たことがないのです。 照射線量も癌への照射にくらべて3分の1程度の非常に少ない量しか行いません。 このため発癌性も十分に抑えられていると思います。 ただ2つだけ留意する点があります。 1つ目は、放射線治療は平日10回通わないといけないので時間的コストがかかるということです。 平日10回、つまり2週間まるまる平日に通い続ける必要があります。 その前に照射時に顔を固定する器具を作らないといけないため、そのための通院も数回必要です。 現役世代にとってはとても大きな負担になりえます。 2つ目は、放射線を当てる量が少ないといっても、放射線で組織を焼くので、放射線による急性期障害でまぶたが腫れる、赤くなるということが起こり得ます。 これを軽減するために、放射線治療を受けるときにはステロイド治療を行っている時期に合わせて行うようにします。 再発する方が出来るだけ少なくなると良いと思います。 バセドウ病眼症への治療についての動画     2019年11月10日のバセドウ病眼症講演会の内容はこちら OurAgeに特集していただきました こちらから バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ 「1時間で分かる甲状腺眼症入門パンフレット」   こちらから 現物 こちらから kindle版 こちらから  

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