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裏で糸を引いているのは誰か

裏で糸を引いているのは誰か

 

 

 

このブログで書いた通り、

 

眼窩減圧術で、「骨を処理し眼窩先端部付近までアプローチする場合(クレーンライン法等)」でしか、いままでの保険が通らなくなりました

 

 

 

それにしても理不尽な決定があったものです

 

 

切らなくてもよい皮膚を切り

 

外さなくてもよい骨を外さないと

 

保険が適応にならない(確認しました)

 

 

 

 

何故こんなことをするのか

 

誰が得をするのか

 

患者さん達は損しかありません

 

 

 

今回は、誰がこういう決定をしているのか、を考えてみたいと思います

 

 

それを整理するには、まず僕が開業する3年前よりさらに前の状況を思い出す必要があります

 

 

いまでは眼窩減圧術というものがあるというのはほぼ常識になってきたと思いますが

 

僕が開業する前は非常にハードルが高いものだったのです

 

 

 

入院は3週間必要

 

アプローチは口腔内から眼窩の骨を切る

 

大きく腫れるし、口を切るので痛い

 

全国で手術をしているのは原宿と愛知と神戸だけ

 

 

手術へのハードルが高すぎて、患者さんたちの苦悩に溢れていました

 

 

 

 

僕が開業後、こう変化します

 

 

日帰り全身麻酔で入院不要

 

結膜からのアプローチ

 

増えた眼窩脂肪を切除する

 

 

ここを経験された方は、まさに時代が変わったように感じたのではないでしょうか

 

 

 

治療は大きく変化しました

 

それは僕が自分の時間とお金を使って海外で集めた知識・経験を国内に還元したから

 

日本から出なかった人たちは、自分たちだけで医療を発展させることが出来ず

 

それどころか世界に大きく後れをとってしまっていたのが当時の状況だったのです

 

 

 

さて、今回の決定

 

誰がどのように決めているのでしょうか

 

 

 

 

 

 

通達では骨を大きく切る方法なら良い、とされている

 

 

簡単に言えば、古い手術方法なら良いが、新しい低侵襲の手術はダメ

 

患者さんの立場を考えると、低侵襲の良い術式を高得点にして、そちらに誘導するのが正しい

 

例えば、胃の全摘術

 

開腹して全摘する場合K657 胃全摘術  1 単純全摘術50,920点です

 

それが腹腔鏡を使って小切開で行うとK657-2 腹腔鏡下胃全摘術 1 単純全摘術64,740点と高くなる

 

 

 

そりゃそうでしょう

 

古い技術、高侵襲の技術に高点数つけていたら、時代が前に進まなくなります

 

 

 

 

ちなみにクレーンライン法ってなんのことだか知ってますか?

 

 

クレーンライン医師が開発した方法なんです

 

で、問題なのが、クレーンライン、どの年代の人だと思いますか?

 

 

バブルの頃?? 違います

 

高度経済成長期の頃?? 違います

 

太平洋戦争の頃?? 違います

 

日清・日露戦争の頃?? 違います

 

 

 

クレーンライン医師が眼窩の骨を外して腫瘍を取る手術を発表したのは1889年

 

 

 

大日本帝国憲法・旧皇室典範・ 衆議院議員選挙法が公布された年です(笑)

 

 

 

こんな昔の手術をまだやれと言われます(爆)

 

 

このころなんか、CTだって、MRIだって、それどころかレントゲンも無い

 

顕微鏡も、抗生物質もない(世界最初の抗生物質発見は1928年)

 

 

 

もう、書いていて悲しくなってきました

 

 

本題に移りたいのですが、長くなってきたので続きは明日のブログで書きますね

 

 

 

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