2018.10.02
義眼の上眼瞼陥凹への治療
義眼の上眼瞼陥凹への治療
様々な理由で義眼を装用している方々がいらっしゃいます。
生まれた時から眼球が小さい方、怪我で眼球が破裂し小さくなってしまった方、眼球にバイ菌が入り込んで眼球の内容を除去しなければならなかった方など、大抵の場合は残っている眼球が小さいため、義眼を入れたとしても上のまぶたの凹みがが残ることが多いです。
これに対する治療としては手術で義眼台を大きなものに入れ替えたり、体の他の部分から脂肪を持ってきて移植したり義眼自体を大きなものに変えたりするのですが、義眼台の入れ替えや移植は手術が必要になりますし、義眼を大きなものに変えた場合には、その重力と体積によって下眼瞼が下に落ち込んでしまい、余計に目立つようになってしまいます。
上の瞼の凹みは美容用のヒアルロン酸を使用すると比較的簡単に修正をすることができます。この症例(右が義眼)のように大きなへこみが少しのへこみになることで目立たなくなるのが分かると思います。
ヒアルロン酸は一本あたり10万円近くかかってしまいますが当院ではこの症例のように写真を使わせていただくことを条件に注入自体は無料で行うこともできます。
お悩みの場合には是非一度ご相談下さい。
バセドウ病眼症への治療についての動画
2019年11月10日のバセドウ病眼症講演会の内容はこちら
OurAgeに特集していただきました
こちらから
バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ
「1時間で分かる甲状腺眼症入門パンフレット」
こちらから
現物
こちらから
kindle版
こちらから
2018.10.02
絶望を招く顔貌の変化
バセドウ病を発症してから顔貌の変化が重度であると
日常生活が送りづらくなってしまいます。
びっくりしたような、人を睨みつけるような顔貌になってしまうため
他人の視線を集めてしまうことがご本人には辛くなってしまいます。
このため外出を控えるようになり
以前のような日常生活を送ることが出来なくなってしまいます。
最近遠方からオペツアーでいらした方がいます。
その方は顔貌の変化が重度であったため
辛くて買い物に出るのもご家族と一緒でなくてはならず
本当に困ってらっしゃったようです。
眼窩減圧手術を行った翌日の診察で涙ながらに感謝をしていただくことができました。
その方曰く、「つらかったので人生終わりにしようとすら考えていた。そのような状態を救ってもらってとても感謝している」
と言っていただきました。
我々の仕事はただ何ミリ眼が出たからそれを何ミリに治すというものだけではありません。
患者さんが何人来たとか、何件手術をしたとか、いくら売り上げたとか、様々な指標がありますが何よりも大事なことは、当院に来ていただく患者さんたちが、できるだけ幸せになって帰ってもらうことだと思っています。
特にバセドウ病は若い年代の女性に起こることが多いためより苦しみが大きいと感じます。
病気によって美人度が下がってしまった状態を手術などの治療を駆使して以前と同じような顔貌に戻せたときは我々もとても嬉しく感じます。
昨年度実績2000件(うち眼瞼下垂手術941件、眼窩減圧150件)
群馬大学 眼科 非常勤講師
帝京大学 眼科 非常勤講師
涙道涙液学会 理事
アジア太平洋眼形成学会 理事
オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F